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ファミリー共有は、家族の代表者のApple IDで購入したコンテンツを、最大6人のメンバーと共有できる機能です。iOS 8から利用できるようになりました。

家族でiPhoneを使っている方も多いと思われますが、みんながみんなバラバラにアプリや音楽を買っていては、当然貸し借りもできませんし、ダブりが生じる可能性もあります。何より、子どもにApple IDを与えると、ゲームの課金をしまくる危険性だってあるわけです。

ファミリー共有は、そうした問題を解決します。以下、1人の代表者の支払いだけで、家族6人とどんなコンテンツが共有できるのか列挙します。

1.家族6人で共有できるストアのコンテンツ
  • App Storeのアプリ
  • iTunes Storeの音楽と映画
  • iBooksの電子書籍
  • Apple Musicのメンバーシップ

2.そのほか共有できるコンテンツ
  • 写真(iCloud写真共有)
  • カレンダーの予定(共有カレンダー)
  • リマインダーのタスク
  • 家族の位置情報(友だちを探す)

さらに、子どもに対する機能もあります。
3.未成年に対する機能
  • 子どもの購入を遠く離れた場所から承認または拒否できる
  • 複数の成人家族が承認と拒否の権利を持てる
  • 子どもに見せたくないコンテンツを購入履歴から隠す
  • 13歳未満の子どもに親が作成したApple IDを与えられる

Apple Musicのファミリーメンバーシップが開始され、にわかに需要も高まってきたと思われます。そこでこの記事ではまず、1番のストア関連のコンテンツ共有について、ファミリー共有の開始と設定方法を交えながら、順番に解説します。2番、3番の共有機能については、別に記事を作成予定です。


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まず、ファミリー共有で設定すべきこと

はじめに家族の代表者が、支払いに使うApple IDでグループを作成します。家族(メンバー)の追加はその後です。

1.iCloudの設定からファミリー共有を開始

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iPhoneの「設定」アプリで「iCloud」→「ファミリー共有を設定」と進み、「さあ、はじめよう!」をタップします。

2.Apple IDと支払い方法を確認して「次へ」

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「続ける」や「次へ進む」をタップしていきますが、途中で支払いに利用するApple IDと、登録済みのクレジットカード情報表示されます。問題がなければ先に進みましょう。

途中、「位置情報を共有」という設定が表示されますが、これは「友達を探す」というアプリで、家族の位置情報を把握できますので、都合のよい方を選んで下さい。

3.支払者が管理者になっているか確認する

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設定が終わると、iCloudの設定画面に戻り、自分の名前の下に「管理者」と表示されます。これで最初の設定は完了です。

ファミリー共有に家族を登録する

支払者が管理者に設定されたら、あとは家族をメンバーとしてグループに登録します。最大6人まで、以下の手順で行えます。

1.連絡先から家族を選択する

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「家族を追加」をタップして、続いて表示される「宛先」に家族の名前やメールアドレスの一部を入力します。連絡先から候補が表示されたら、選択して「次へ」。

2.登録方法を選択する

登録方法は2パターン。

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  • パスワードを入力……近くに登録したい家族がいれば、その人が個人で使っているApple IDのパスワードを直接入力してもらうことで、登録手続きを完了できます。
  • 登録案内を送信……メールで家族に登録案内を送り、その人が個人で使っているApple IDを入力してもらうことで、遠く離れた場所からでも登録手続きを完了できます。
どちらか都合がよいほうを選択してください。

注意!
家族(メンバー)が入力するApple IDは、その人が個人的に使っているものになります。管理者のApple IDを入力してもらうわけではないので注意してください。たとえば、iCloudに設定しているApple IDなど、メンバーが個々に持っているIDを入力しましょう。

3.登録が完了するとこうなる

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うまく登録できると、管理者のiPhoneに通知が届き、ファミリー共有の設定画面に、その家族が仲間入りします。

同じ要領で、最大6人まで登録可能です。

App Store、iTunes Store、iBooksのコンテンツを共有

各ストアの「購入済み」を開くと、家族がそれぞれのApple IDで購入したコンテンツの履歴を確認できます。ファミリー共有のメンバーであれば、それらを無料でダウンロードできます。以後、ストアで買い物をする場合は、管理者が支払いを行い、管理者の購入履歴からコンテンツを入手してもらうようにするとよいでしょう。

App Storeのアプリを共有

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iPhoneの「App Store」アプリで、右下の「アップデート」→「購入済み」と開いていくと、メンバーが表示されます。それぞれのApple IDで購入したアプリをここから無料でダウンロードできます。

iTunes Storeの音楽と映画を共有

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「iTunes Store」アプリで、右下の「その他」→「購入済み」と開いていくと、メンバーが表示されます。「ミュージック」からは音楽を、「映画」からは映画を、無料でストリーミングまたはダウンロードできます。

iBooksの電子書籍を共有

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「iBooks」アプリで、右下の「購入済み」を開くと、メンバーが表示されます。ここから家族が購入済みの電子書籍を無料でダウンロードできます。

Apple Musicのメンバーシップを共有

支払いを行う管理者がメンバーシップ申込時に「ファミリー(1,480円)」を選択すると、ファミリー共有のメンバーが自動的に支払い済みとなり、Apple Musicをそれぞれが利用できるようになります。

→ リンク:ここからメンバー登録画面を開けます。

1.管理者がまず申し込む

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「ミュージック」アプリを開き、画面下の「For You」を開くと申し込み画面が表示されます。

3ヶ月の無料トライアルの場合でも、支払いをする管理者がまず「ファミリーメンバーシップ」の申し込みをしてください。

2.すぐに家族もApple Musicを利用可能に

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管理者がファミリーメンバーシップに申し込みをした段階で、家族が「ミュージック」アプリを開くと、「ファミリーメンバーがApple Musicに参加しました」と表示され、すぐにサービスを利用できます。

注意点:個人のApple IDでサインインしてください
ファミリーメンバーシップで参加した家族は、個人が使用しているApple ID(iCloudで使っているものなど)を入力してApple Musicにサインインしてください。ファミリーメンバーだからといって、管理者のApple IDを入れると、管理者のiCloudミュージックライブラリが同期されてしまいます。あくまでも、音楽ライブラリは個々の家族が個人的なものとして利用するため、Apple Musicに登録するApple IDも個人的なものを入力してください。

3.購入済みの音楽は共有可能

ファミリーメンバーシップは、あくまで「会費」を共有し、音楽ライブラリは上記のように個人的なものとして扱われます。

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しかし、購入済みの音楽は、先述したように「iTunes Store」アプリから無料でダウンロードでき、それらは各々のメンバーの「My Music」に追加されます。

まとめ

家族でばらばらの買い物をしている家庭は、ぜひ使ってみましょう。特に、会費1,480円で、家族みんながApple Musicを利用できるのは、なかなかお得なサービスだと思います。無料期間3か月も使っていたら、後戻りできない気もしますが……。

そのほか、ファミリー共有には、子どもに対する便利機能もありますが、それは別の記事にまとめたいと思います。



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