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Macの最新OS、Yosemiteでは「Mail Drop」という機能が追加されています。これはiCloudを中継して、最大5GBまでの大容量ファイルをメールから転送できる機能です。ファイルは30日間保存され、総容量が1TBに達するまで転送できます。このとき、iCloudのストレージは消費しません。なお、期限切れのファイルは自動的に削除されていきます。

要は、firestorageや宅ふぁいる便のように、大容量ファイルの転送に使えるというわけですが、Mail Dropは1回で送れるファイルが5GBと大容量なのが魅力です。

1ファイルあたりの転送容量
firestorage(無料)宅ふぁいる便(無料)Mail Drop(無料)
250MBまで250MBまで5GBまで

仕事でよくfirestorageを利用していますが、無料会員だと250MBまでしか送れず、どうしてもGB単位のファイルを送りたいときには、有料会員になることもありました。
しかし、これからはMail Dropで済んでしまうのかもしれません。firestorageの正会員でも1ファイルあたりの転送量は4GBまで、宅ふぁいる便のビジネス会員でも5GBですから、最初から無料で使える上、MacのメールAppから簡単に転送できるMail Dropの方が使いやすいのかもしれません。

というわけで、使い方を紹介しつつ、注意点なども補足しておきましょう。なお、これはOS X Yosemite以降を搭載したMac限定ですのでご注意ください。


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MailDropでファイルをアップロードする

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Macで[システム環境設定]→[iCloud]を選択して、まずはiCloudにサインインしておきます。

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「メール」アプリを起動して、左上のメニューから[メール]→[環境設定]→[アカウント]と開き、Mail Dropを有効にしたいアカウントを選択します。[詳細]欄を開き、[大きい添付ファイルをMail Dropで送信]にチェックを入れます。セットアップは以上です。
IMAPに設定しているアカウントだけにMail Dropは表示されるようです。POPには表示されない。

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メールを新規作成して、[差出人]に先ほどMail Dropを有効にしたアカウントに設定します。
本文欄にファイルをドラッグして添付して送信しましょう。ここではfirestorageや宅ふぁいる便の無料容量を上回る300MB超のZIPファイルを添付しました。

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ちなみに、[メッセージサイズ]が赤く表示された場合は、Mail Dropを有効にしていないアカウントから送信しようとしています。このまま送ると、サーバーエラーになり、メールが届きませんので注意。

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メールの送信は添付ファイルの容量によって時間がかかる場合があります。送信が終わった時点で、ファイルのアップロードも完了です。

MailDropからファイルをダウンロードする

メールを送信した相手には、ダウンロード用のリンクが送られます。ダウンロード方法は環境によって若干異なりますので、以下にまとめました。
 

Gmailなどブラウザメールの場合

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GmailなどWebブラウザ上でメールを受信した場合は、リンクをクリックすればダウンロードが開始されます。MacもWindowsも同じです。

OS X Yosemiteの「メール」アプリで受信した場合

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Yosemite同士なら、通常の添付ファイルのように表示されます。ファイルに表示されたプログレスバーが完了すれば、右クリックからMacに保存可能です。

iPhone、iPadの「メール」アプリで受信した場合

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メールに記載された[クリックしてダウンロード]をタップします。Safariが起動してダウンロードページが表示されますが、しばらく待つと、[次の方法で開く]と表示されるのでタップします。[0バイト]と表示されていますが、別アプリに橋渡しできれば問題ないようです。

ファイルが重すぎると、iOSデバイスでは読み込みに時間がかかり、[次の方法を開く]を表示するまでかなり待たされることがあります。なかなか表示されない場合は、ダウンロードページにある[もう一度お試しください]をクリックしてみるのもよいかもしれません。

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ここではZIPファイルの解凍が可能な「GoodReader」を選択。GoodReaderにファイルがダウンロードされると、ファイル容量が減っているように見えますが、ZIPを解凍すると問題なく中身を取り出せました。

まとめ:Mail Dropはfirestorageの代わりに使える?

簡単な使い方を紹介しましたが、Mail Dropはfirestorageなどの代わりに使えるのでしょうか?
使えると思います。

特に、MacからWindowsへファイルを受け渡すには便利ではないでしょうか?パソコン同士に限ったことですが、アップロード&ダウンロード速度もそこそこですし、何より1ファイルあたり5GBまで転送できるのは大きなメリットでしょう。
普段はfirestorageを使い、いざという時に役立てると良いかもしれませんね。

なお、公式の説明ではMailDropストレージは「1TB」まで。ユーザーからファイルの削除等はできず、30日間経過して自動的にファイルが消去されるのを待つ必要があります。

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1TBなのでそんな簡単に上限に達することはないと思いますが、こちらでストレージ内容を操作できないため、「いざという時に使えない」というケースもなくはないかもしれません。
仕事で使う前に、自分宛にファイルを転送し、試してみることをオススメします

最後に、MailDropがうまく送信できなかったケースを2つ紹介しておきましょう。

有効期限の記載がなければ失敗している
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Mail Dropで転送したファイルには必ず有効期限が記載されています。記載のないものは、誤ってMail Dropを有効にしていないメールアカウントから、「たんに、大容量ファイルを送ってしまった」ということになります。もう一度、設定を確認しましょう。

古いMacからメールを送ったときの問題
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Yosemite搭載Mac Pro(Early 2008)から送ったMailDropがなぜか、URLだらけのリンクになってしまいました。いちおうクリックすればダウンロードできますので、問題ないといえばないのですが。原因はよくわかりません。
 

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