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MacユーザーがWindowsも使ってみたいというとき、便利なのが仮想化ソフト「Parallels Desktop 10 for Mac」です。

BootCampのように内蔵ストレージにパーティションを切ることなく、OS X上でWindowsとMacを切り替えながら使うことができます。

また、インストール可能なOSもWindows XP、Vista、7、8と幅広く、Macの古いOS Xもインストールできます。

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ここではちょうど、Windows 8.1の64bit版が必要になったため、メモをかねてParallels Desktopへのインストール方法をまとめることにしました。

気になる方は手持ちのMacが対応しているか、またどんなOSがインストールできるのかを——

★公式システム要件

——で、ご確認の上、参考にしてみて下さい。Windows 8.1はパッケージ版でもダウンロード版でも、どちらでもインストール可能です。


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用意したもの

用意したものは次の3点。「Parallels Desktop 10 for Mac」、「Windows 8.1 (DPS版) 64bit」のパッケージ版、そしてDVDメディアを読み込むための「外付けドライブ」です。

最近のMacには光学式ドライブは搭載されていませんので、DVDを見たり、パッケージソフトをインストールしたい場合には、外付けドライブを一台持っていると便利です。




インストール手順

以下の手順は、Windows 8.1のパッケージ版を例にしています。

「Parallels Desktop 10 for Mac」をMacにインストールしたら、次のようにしてWindows 8.1をインストールします。

1.新規仮想マシンを作成する

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メニューから「ファイル」→「新規作成」を選択します。

2.インストールメディアを選択する

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光学式ドライブにWindows 8.1のインストールDVDを入れます。「DVD/イメージファイルからWindows/その他OSをインストール」をクリックします。

3.Windows 8.1を選択する

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パッケージ版の場合はDVDが自動認識されるのでそれを選択して「続行」をクリック。ダウンロード版の場合は虫眼鏡のアイコンをクリックしてディスクイメージの場所を指定します。

4.プロダクトキーを入力する

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Windows 8.1のプロダクトキーを正確に入力します。
「高速インストール」 にチェックを入れていますが、効果のほどは不明です。が、インストール自体問題はありませんでした。

5.Windowsの用途を選択する

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Windowsをどんな用途に利用するのか選択すると、仮想マシンの設定が最適化されます。OfficeやWebなどの一般的な用途であれば、「業務用ツール」が選択肢になります。

6.Windowsのスタイルを選択する

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「Windows 8ライク」はそのまんま8.1を仕様通りにインストールします。「Windows 7」は8.1の見た目や使い勝手を7風にカスタマイズできるツール(Start8とModernMix)がインストールされますが、これは後からでも設定できます。ひとまず、8.1をインストールしてみて、不満があれば7風にカスタマイズすればよいでしょう。

7.インストールする場所を指定する

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「ロケーション」の項目をクリックして、Windows 8.1をインストールする場所を指定します。さらに、その下の「インストール前に構成をカスタマイズする」にチェックを入れて次へ進みます。

8.ハードウェア構成を指定する

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本体のMacで使っているCPUコア数とメモリ容量から、仮想マシンで使用するぶんを割り当てます。CPUコアは使用しているMacのコア数に応じて変更可能です。メモリ容量は「推奨」と表示された範囲内(通常、搭載メモリの半分以下)で指定しておきましょう。
この設定により、Windowsのインストールが早く終わる場合があります。また、構成はあとから変更も可能です。

9.インストール開始

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「続行」をクリックするとインストール開始です。

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インストールが自動で進められます。終わるのを待ちましょう。

10.インストール後はコヒーレンス表示になる

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インストールが終わると、MacとWindowsのデスクトップが統合された「コヒーレンス」という独自表示になります。一瞬、「ほんとに、Windowsがインストールされたの?」と戸惑う人も多いと思われ、慣れないうちは使いづらいです。

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表示を変更するには、ツールバーをクリックして「表示」→「Coherenceの終了」を選択します。

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ウインドウモードに変わり、扱いやすくなりました。表示は同じ設定からいつでも変更可能です。

11.フルスクリーンにするとまんまWindows 8.1

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表示を「フルスクリーン」に変更すると、そのまんまWindows 8.1です。ただし、デスクトップのファイルはMacのものを共有し、ファイルを置けばMacのFinderにも瞬時に現れます。データの転送がやりやすいです。

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MacのMission Controlを利用して、2番目、3番目のデスクトップにWindowsを配置しておくと使いやすいかもしれません。それから、アンチウイルスソフトを入れておいたほうがいいかもしれませんね。

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いちおう、Parallels Desktop 10 for MacではInternet Securityの30日間無料体験版が利用できます。お好みでどうぞ。

以上、Parallels Desktop 10 for MacにWindows 8.1をインストールする方法を紹介しました。
余裕があれば、今後は設定なども紹介していきます。

★関連記事:8.1からWindows 10へアップグレードする方法


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