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「ヘルスケア」は、iPhoneのモーションコプロセッサおよび各種フィットネス系アプリに記録された運動&身体データをこれひとつに集約し、一元管理できるアプリです。



これらはiPhone単体でできることをまとめた記事ですが、Apple Watchで計測されたデータはどうでしょうか?

結論から言うと、Apple Watchで計測した歩数距離、ワークアウトのアクティブカロリー(消費カロリー)時間自転車の走行距離、そして心拍数は、「ヘルスケア」のダッシュボードに表示させることができます。

通常、Apple Watchの活動&運動データの確認といえば、「アクティビティ」アプリで済んでしまうのですが、現実には「iPhoneだけを持って歩いている時間」、あるいは「Apple Watchだけを装着している時間」というのも存在します。

「ヘルスケア」は、そのような状況を想定して作られており、iPhoneで計測したデータと、Apple Watchで計測したデータが合算されて表示されます。つまり、その日ユーザーがどれだけ活動したのかを、総合的に知ることができるわけです。

実際にどのように使えば良いのか、ここで詳しくご紹介します。

2015年6月5日、「Apple Watchの歩数や心拍数がカウントされないのはなぜ?」を追記しました。


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Apple Watchの計測データを「ヘルスケア」に表示させる

普段は気づかなかったかもしれませんが、Apple Watchで計測されたデータは、自動的に「ヘルスケア」に合算されています。従って、特別な設定は不要。せっかくApple Watchを使っているのだから、それらのデータをダッシュボードに表示させてみましょう。

1.フィットネス系データを表示させる

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iPhoneの「ヘルスケア」アプリで「ヘルスケアデータ」→「フィットネス」と進みます。ここで、「アクティブカロリー(消費カロリー)」「ウォーキング+ランニングの距離」「ワークアウト」「自転車の走行距離」「歩数」をそれぞれ開きます。

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それぞれの項目で「ダッシュボードに表示」をオンにします。これで下部メニューで「ダッシュボード」をタップすると、Apple WatchとiPhoneで計測された各種データが合算された状態で表示されます。

2.心拍数を表示させる

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同じ要領で、「ヘルスケアデータ」→「バイタル」→「心拍数」と進みます。

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「ダッシュボードに表示」をオンにすると、ダッシュボードにApple Watchで計測された心拍数がグラフで表示されます。

簡単ですね。ユーザーは特に何もする必要はありません。自動的にフィットネス&バイタルデータが、「ヘルスケア」に蓄積されていくわけです。

3.「自転車の走行距離」を表示させる

Apple Watchの「ワークアウト」アプリでサイクリングをします。

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その記録は「アクティビティ」アプリに記録されますが(左)、「ヘルスケア」の「自転車の走行距離」にも同期されて表示されます(右)。

微妙に「0.01km」ずれています。iPhoneのモーションコプロセッサは、ユーザーが歩いているのか、乗り物に乗っているのかを区別するといいますから、Apple Watch側でワークアウトを停止した瞬間と、iPhone側が検出しているユーザーの動きの間のズレ、なのかもしれません。いずれにせよ、10mならたいした差ではありません。

補足:Apple Watchの歩数や心拍数がカウントされないのはなぜ?

デフォルトの設定ではカウントされるようになっています。もし、上記の設定をしても「ヘルスケア」に心拍数などが表示されない場合は、次の設定をオンに戻します。

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iPhoneの「Apple Watch」アプリで「プライバシー」→「モーションとフィットネス」と進み、「心拍数」と「フィットネス・トラッキング(歩数等)」をオンにしておきます。
 

補足:Apple Watchのデータはどこに蓄積されている?

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ダッシュボードで何かしらのグラフをタップし、続いて「データを共有」欄をタップします。下段の「データソース」という欄に、「Apple Watch」があるので開いてみましょう。

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すると、日々Apple Watchで計測しているデータが詳細表示されます。また、項目を左にスワイプすると消すことができます。同じ操作は他のフィットネス系アプリから蓄積されたデータにも行えるため、重複して記録されたデータを消したい場合はここをチェックするとよいかもしれません。

「ワークアウト」のデータはどのように合算されるのか?

以下の記事は、Apple Watchの「ワークアウト」アプリで、ウォーキングやランニングをした場合、「ヘルスケア」にどのようにデータが記録されるのかを検証したものです。

基本的には上記の設定をしていれば、あとは何も考えずにApple Watchを使っていればよいのですが、興味のある人はご覧ください。

Apple Watch単体で「ワークアウト」をしてみるとどうなる?

まず、「ワークアウト」を始める前の「アクティビティ」と「ヘルスケア」のデータを紹介します。

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「アクティビティ」では歩数が「562」と記録されています(左)。それがiPhoneと合算され、「ヘルスケア」の歩数として合計「3,700」として記録されています(右)。

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この状態で、iPhoneを持たずに、Apple Watchのみを装着して「ワークアウト」のウォーキングをしてみました。

当然、iPhoneとはペアリングされていないため、GPSによる歩幅の調整が行われませんが、iPhoneを携帯しながら繰り返し「ワークアウト」を行うことで、過去のデータに基づき、Apple Watch単体でも距離が算出されます。これはGPSが利用できない室内でも「ワークアウト」の記録を取るための措置です(参考:「Apple Watchユーザガイド」)。

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10分のウォーキングを終え、「アクティビティ」アプリを見てみると、歩数が「1,619」に増えました(左)。プラス「1,057」です。さらに、「ヘルスケア」を見てみると、歩数が「4,757」に増えています(右)。こちらもプラス「1,057」。ドンピシャですね。

これでApple Watchで計測したデータが、「ヘルスケア」に合算されていることが分かりました。

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同じように、「ウォーキング+ランニングの距離」「アクティブカロリー」「ワークアウト(運動した時間)」「心拍数」も、Apple Watchでウォーキングを終えた時刻で同期されました。

まとめ

「ヘルスケア」へサードパーティ製のフィットネス系アプリを連係させていると、そちらのデータも書き込まれますので、重複すると微妙にずれることがあります。

正確なデータを記録したい場合は、「ウォーキングはApple Watchのワークアウト」、「ランニングはRunKeeper」というように、明確に使用するアプリを絞り、「ヘルスケア」への書き込み許可をオンオフするとよいと思われます。

ただ、今回検証してみて、そこまで神経質に使い分ける必要もないとも感じました。0.01km(10メートル程度)ずれていることがありましたが、だからといって特別困るわけではありませんし、「日々の健康維持」や「運動不足の解消」のために「ヘルスケア」をまめにチェックすることのほうが重要だと思えるからです。

こちらも参考にしてみてください。
 
運動習慣がある人のためのApple Watchの効果的な使い方

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