Apple Watch自体にキーボードがないため、メールの新規作成や返信はできませんが、メールの閲覧・既読・未読・フラグ・削除などの操作ができ、その結果はiPhoneにも反映されます。
できることは限られますが、新着メールを手首の上で確認できるのは便利です。また、返信したくなったら、Handoffによって操作をiPhoneに引き継ぐことも可能です。
この記事では、そうした「メール」アプリの基本的な機能と操作方法について、順を追って説明していきます。
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Apple Watchで使いたいメールアカウントを設定する
Apple Watchの「メール」は、iPhoneに登録してあるメールアカウントをそのまま利用しますが、複数のアカウントがある場合、大量のメールを受信してしまいかねないため、まずはどれを使うのか設定しましょう。
1．メールの設定を開く
iPhoneの「Apple Watch」アプリで「メール」を開き、下段の「メールを含める」をタップします。
2．メールアカウントを設定する
利用したいメールアカウントを指定します。ここで指定できるのは、すべてのアカウントからメールを受信する「全受信」か、どれか1つのアカウントです。「2つだけ」「3つだけ」という風に複数選択はできません。
※受信メールを必要最低限に絞るテクニックについては別途解説します。
3．受信メールの詳細設定を行う
前の画面に戻り、上段の「iPhoneを反映」をとりあえず選択しておきましょう。これにより、普段iPhoneのメールに設定している通知やフラグのスタイルを、そのままApple Watchに反映させることができます。設定内容は箇条書きで表示され、一目で確認できます。
※ここで、Apple Watchならではの設定にカスタマイズすることも可能ですが、その方法についても別途解説します。
Apple Watchでメールを受信＆閲覧する
細かな設定はおいておいて、さっそくApple Watchでどのようにメールが受信でき、閲覧できるのか試してみましょう。
1．「メール」アプリを開く
Apple Watchのホーム画面を開き、「メール」アプリを起動します。すると、新着メールが受信され、リスト表示されます。未開封のものには差出人名の左に青いマークが付きます。
2．メールを閲覧する
メールをタップすると内容が表示されます。画面を上下にスワイプするか、デジタルクラウンを回すとスクロールできます。また、添付ファイルはJPEGやPNGは小さくプレビューが表示されます。PDFは表示されません。
過去のメールを閲覧したい場合は？
受信メールのリストを一番下までスクロールすると、左のようなメッセージが表示されます。iPhoneのロックを解除すると、さらに古いメールを取得できます。
表示できない要素とは？
受信メールを開くと、上のような青いメッセージが表示されることがあります。「表示できない要素」とは、HTMLメールや添付ファイルなどで、Apple Watch上ではテキストだけが表示されます。
メールをiPhoneで閲覧し直すには？
上記のように、Apple Watchできちんと表示されないメールは、Handoffを利用してiPhoneで閲覧します。
iPhoneのロック画面左下に「メール」のアイコンが表示されるので、上方向にスワイプしてロックを解除します。すると、自動的に先ほどApple Watchで見ていたメールが開き、正常な状態で閲覧することができます。
と、このようにApple Watchではテキストメールを読むことができます。現時点でメールの新規作成や返信はできませんが、上記のようにiPhoneの「メール」アプリに切り替えることで対処できます。
受信メールに対するさまざまな操作
Apple Watchでは受信メールの「既読／未開封」を切り替えたり、フラグをつけたり、削除したりでき、操作した結果はiPhoneにも反映されます。また、ほかにもいろいろと便利な操作方法があります。
「既読／未開封」を切り替える
メールの受信リストを左にスワイプするとメニューが表示されるので、「その他」をタップします。「既読としてマーク」をタップすると、そのメールを既読にできます。また、「未開封にする」をタップすると1度既読にしたメールを未開封に戻せます。
フラグを付ける
同じように、受信メールリストを左にスワイプして「その他」→「フラグ」とタップすると、そのメールにフラグを付けられます。同じ操作でフラグを外すことも可能です。
メールを削除またはアーカイブする
同じように、受信メールリストを左にスワイプして「削除」をタップすると、そのメールを削除できます。Gmailなどでは「アーカイブ」と表示されます。
開いているメールに対する操作
上記の「既読／未開封」の切り替え、フラグ付け、削除の3つの操作は、現在開いているメールの画面を強く押すことでも行えます。
差出人に通話やメッセージを送る
開いているメールの「差出人」をタップすると、その人の情報が表示されますのでタップします。
自分の連絡先データに相手の電話番号が登録されていれば、ここから直接通話を発信したり、メッセージを送信することができます。
署名の情報をタップするとどうなる？
受信メールに署名がある場合、電話番号をタップすると即座に通話を発信します。上記の「差出人」欄をタップした場合とは異なり、通話かメッセージを選べず、いきなり電話になるので注意してください。また、住所をタップすると、「マップ」アプリで詳細を確認できます。
前の画面に戻る／一番上に戻る
メールを開いているとき、左端から右へスワイプすると、前の画面に戻れます。また、画面上をタップすると、一番上まで一気にスクロールして戻ることができます。これはiPhoneと同じ仕様です。
まとめ
ここではApple Watch版「メール」アプリの基本的な使い方を説明しました。iPhoneに比べて機能は限定されますが、手首の上で新着メールを確認できるのは便利です。
ただし、大量にメールがある場合は、小さな画面で見ていると腕や目が疲れてきますので、このアプリの使い勝手をよくするには、設定を見直す必要があるでしょう。具体的な方法については下記を参照。
→Apple Watch「メール」アプリの受信設定を総まとめ
→Apple Watch「メール」アプリの受信設定を総まとめ
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