Apple Musicのメンバーシップに加入すると、無料で3ヶ月間は数千万曲が聴き放題になります。

しかし、オンラインから流れてくる膨大な楽曲は何も設定しないままだと、ストリーミング再生されることになり、3G/4G LTEなどのモバイルデータ通信を利用している場合は、月々のパケット通信量を簡単にオーバーしてしまいかねません。

docomo、au、SoftBankは最低料金でデータ量は「2GB」から、一般的なMVNOなら「3GB」からで、それ以上データ量を増やすにはプランを変更するか、チャージする必要があります。もし、通信量をオーバーすれば、たいていは速度制限がかかり「低速化」されてしまい、Apple Musicどころではなくなります。

なるべくなら、Wi-Fiメインでストリーミングを楽しみ、パケットデータ通信量にかんしては毎月決まった額で、契約したデータ通信量の範囲内で――MVNOなら余らせて繰り越せるぐらいの――やりくりをしたいものです。

そこで、Apple Musicでモバイルデータ通信を極力使わないようにするための設定をご紹介します。

まずはApple Music使用時にモバイルデータ通信で、ストリーミング再生およびダウンロードできないように設定します。

iPhoneの「設定」アプリで「iTunes & App Store」を開き、「モバイルデータ通信」をオフにします。

このスイッチをオフにすると、3G/LTEモバイルデータ通信下で、ストアから購入したコンテンツの自動ダウンロードがストップされ、iTunes MatchとApple Musicの曲をタップしてもストリーミングおよびダウンロードができなくなります。

上記の設定によって、4G LTEの状態でApple Music内の曲を再生しようとしても、曲名などがグレー表示になり、タップできなくなります。これで安心ですね。

また、アーティストページなどにリストアップされたアートワークをタップすると、Wi-Fiなら曲がすぐ再生されますが、上記の設定をしていればこんな表示が出て、再生できません。

もちろん、端末をWi-Fiに接続すれば、先ほどグレーだった曲名がアクティブになり、タップしてストリーミング再生できるようになります。

Apple Musicライブラリにある曲は、オフライン再生できるようにと、通常ダウンロードが可能です（後述）。

で、冒頭の設定を有効にした状態で、4G/LTE通信環境下で、曲をダウンロードしようとすると……

……「曲をダウンロードしています」と表示されますが、実際にはダウンロードされません。タップして進捗状況を見てみましょう。

ダウンロードキューに入った状態ですが、4G/LTEのモバイルデータ通信なので、保留になっています。

通信をWi-Fiに切り替えると、先ほどキューに入っていた曲がダウンロードされました。

モバイルデータ通信のときは「オフラインで再生可能にする」を間違えて選択しても、Wi-Fiにつながるまではダウンロードされない、ということです。まあ、なるべくダウンロードの操作はWi-Fiで行うのが安全だとは思いますが。

これが鉄則です。通勤時間やランニング時に、いつも聴きたい曲は事前にWi-Fi環境下でアルバムやプレイリストごとにダウンロードして、オフラインで聴けるようにしておきましょう。


オフライン再生可能な曲には、端末に保存されたという証拠に、iPhoneのマークが付くのですぐわかります。 

ダウンロードした曲だけ表示して誤タップを防ぐ

「My Music」でライブラリを開き、「アーティスト」といったカテゴリ欄をタップします。


表示されたメニューで「オフライン再生可能な項目を表示」をオンにしておくと、ダウンロード済みの曲しか表示されなくなり、誤タップを防ぐことができます。 

Apple Musicの曲をダウンロードする方法については、次の記事で詳しく解説してありますので、参考にしてください。

→Apple Musicの曲をダウンロードしてオフラインで再生する

無料で3ヶ月間は「数千万曲が聴き放題」になるApple Musicですが、パケットデータの通信費で、無料ぶんを超過してしまっても意味がないので、上記のTipsをうまくご利用ください。

ポイントは

この点に気をつければ快適に楽しめると思います。