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以前、当ブログで「Parallels Desktop(パラレルスデスクトップ)10」を利用して、Windows 8.1をインストールする方法をご紹介しました。

2015年7月29日、Windows 10がリリースされ、「Parallelsでは使えるの?」と疑問に思っている方も増えてきたのではないかと思われます。 

折しも、2015年8月19日、最新版の「Parallels Desktop 11」が発表され、Windows 10とOS X El Capitan‎が正式にサポートされました。

既に「Parallels Desktop 10」を利用しているユーザーは、「Parallels Desktop 11」にアップグレードすることで、Windows 10をMac上で動作させることが可能です。また、これから「Parallels Desktop」を使ってみたいというユーザーは、最新版の「Parallels Desktop 11」を購入することで、正式対応した環境でWindows 10をMac上で楽しめることになります。


とはいえ、現在「Parallels Desktop 10」を利用しているユーザーは、アップグレード代が結構するので、なかなか踏み切れない人も多いでしょう。もともとMacユーザーなので、たまにしか使わないWindows環境にそんなに投資もしていられません。実は私もその1人です。

というわけで、ここでは人柱的に、旧バージョン「Parallels Desktop 10」環境で、Windows 8.1から10へアップグレードする方法を試してみました。これは「Parallels Desktop」を日本で販売しているact2のサポートブログにあった情報をもとに試していますが、あくまで参考程度にお願いします。実行される方は、既存の仮想マシンをバックアップした上で、自己責任でお試しください。

本気でWindows 10をMacで使いたい方は、正式サポートしている「Parallels Desktop 11」をご利用ください。
 
今回試したマシン環境
  • Mac:MacPro 2008 Early
  • 仮想化ソフト:Parallels Desktop 10
  • 仮想マシンOS:Windows 8.1

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Windows 10に無料アップグレードできるOS

まず、「Parallels Desktop」にインストールされた仮想マシンがWindows 10へのアップグレードに対応しているかどうか確認します。
 
Windows 10にアップグレード可能なOS
  • Windows 7 Starter
  • Windows 7 Home Premium
  • Windows 7 Professional
  • Windows 7 Ultimate
  • Windows Phone 8.1
  • Windows 8.1
  • Windows 8.1 Pro
詳細はMicrosoft「エディション別のアップグレード」を参照。

ここにないOSはアップグレード対象外なのでご注意ください。該当するOSならプロダクトキーのある正規版であればアップグレード可能です。これは「Parallels Desktop 10」でも「Parallels Desktop 11」でも、Windows実機でも同じです。

私の環境では、現在「Parallels Desktop 10」にWindows 8.1がインストールされているため、アップグレードOKと判断しました。

仮想マシンをWindows 10へアップグレードする

以下、作業手順です。

1.Parallels Desktopを最新版にアップデートしておく

なるべく最新バージョンを利用するに越したことはないので、最初に「Parallels Desktop 10」をアップデートしておきましょう。

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「Parallels Desktop」のメニューから「更新をチェック」を選択します。

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「アップデートをインストールする」をクリックして最新バージョンにしておきます。

2.Win 8.1の仮想マシンをバックアップする

作業の前に、旧バージョンのWindowsをバックアップしておきます。

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仮想マシンは通常、「書類」→「Parallels」フォルダに入っている、拡張子が「.pvm」のファイルです。これを外付けドライブなどにコピーしておきましょう。

3.Windows 10のディスクイメージを入手

マイクロソフトのサイトでWindows 10を配布しているページにアクセスして、ISOイメージをダウンロードします。Macではなく、仮想マシン上でダウンロードしてください。

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エディションを選択し、続いて言語を選択します。元のWindowsが「32ビット」か「64ビット」かをパッケージなどで確認し、どちらかを選択してダウンロードします。

4.Windows 10にアップグレードする

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ファイルをダブルクリックして開き、「はい」をクリックします。

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「このPCを今すぐアップグレードする」を選択して、右下の「次へ」をクリックします。

データのダウンロードが始まり、終わったらライセンス条項が表示されるので、「同意します」をクリック。

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更新プログラムのダウンロードが始まり、終わったらこの画面になります。Windows 10に引き継ぐデータは、私の場合、上の2つが自動的に選択されました。「引き継ぐものを変更」をクリックすればカスタマイズできるようです。最後に右下の「インストール」をクリックします。

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アップグレードが終わるまで待ちます。自動的に数回再起動され、完了まで20分程度かかります。

5.途中でParallelsのアップデートが表示されたら?

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Windows 10アップグレードの途中で、この画面が表示されたら、混乱の元なので、「後で通知する」をクリックして、すべてが終わった後に改めてアップデートするのがよいと思われます(手順9参照)。

6.Windows 10のアップグレードが完了する

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完了して画面の指示に従い「次へ」をクリックしていくと、Microsoftアカウントのサインイン画面が表示されるので、サインインします。

7.Parallels Toolsがインストールされる

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自動的に「Parallels Tools」がインストールされ、再起動後、画面解像度がフルサイズにフィックスされます。

8.Windows 10が使えるようになる

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以後、その仮想マシンを起動すると、Windows 10が起動します。いまのところ、大きな問題は発生していません。Office、iTunes、Apple Musicなどが使えています。

9.Parallels Desktopもまめにアップデートしましょう

手順5番のように、Windows 10アップグレードの途中で、「Parallels Desktop」のアップデート画面が表示された場合は、すべてが終わったこの時点で、手順1の要領で「Parallels Desktop」を最新バージョンに更新しておきます。

10.仮想マシンの名称をWindows 10に変更

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Windows 10をいったんシャットダウンし、仮想マシンの設定を開きます。「一般」タブで名称を「Windows 10」に変更しておきましょう。これで紛らわしくなくなります。

まとめ

いまのところ問題は発生していませんが、もしもトラブルがあれば、Windows 10に正式対応した「Parallels Desktop 11」にアップグレードするつもりです。金がかかりますが、「Parallels Desktop」にはもう7年以上お世話になっているので、その点は妥協することにします。

最後に、Macで仮想マシンを使ってみたい人向けに、おすすめの組合せを紹介します。
  • これから始める人……「Parallels Desktop 11」+「Windows 10」の組合せ。Windows 7や8.1の正規版ディスク等を持っているなら、旧バージョンを「Parallels Desktop 11」にインストールし、必要になったら今回紹介した方法でWindows 10にアップグレードすればよいと思います。
  • Parallels Desktop 10ユーザー……Windows 7、8.1で用が済むようでしたら、様子見がおすすめです。今後Windows 10を使う必要が生じたら、今回紹介した方法でアップグレードしてみて、また様子見しましょう。もし、不具合が生じるようなら、最終手段として「Parallels Desktop 11」にアップグレードすれば正式対応なので安心です。私はそうする予定です。

以上、参考になれば幸いです。