iOS 9の新機能の1つに、「低電力モード」があります。
「設定」アプリの「バッテリー」を開き、「低電力モード」をオンにします。すると、ステータスバー右上の電池マークが黄色になります。
ここで「低電力モード」をタップすれば、オンにできます。機内モードとは違って、ちゃんと通話もできるので、オンにしておくのがオススメです。
バッテリーが80%以上になると、低電力モードは自動的に解除され、通知が来ます。もう一度オンにするには、「設定」アプリから再びオンにすればOKです。
このテストは、満充電のバッテリーに負荷を与え、1%になるまでのスコアを計測するというものです。
結果は通常モードに比べて、バッテリースコアが「37%」アップしました。また、駆動時間は約「2時間」延びています。
通常モードに比べて、低電力モード中は、シングルコアで「41%」、マルチコアで「44%」もパフォーマンスが低下しているのが分かりました。他の機種でいえば、iPhone 5sと同じくらいのスコアになっています。
参考にしたTouch LabではiPhone 6&6 Plusでテストしていますが、同じように約4割の低下が見られていました。
オンにすると画面右上の電池マークが黄色に変わり、iPhoneを完全に充電できるまでバッテリーを長持ちさせる機能です。
低電力モード中に節約される項目
- メールの取得(プッシュされない)
- 充電なしでHey Siriが使えないようにする(6s&6s Plusのみ)
- アプリのバックグラウンド更新を抑える
- 自動ダウンロードをさせない
- 一部のビジュアルエフェクトが削減されるかオフになる
では、実際に、この低電力モードを有効にすることで、いったいどれだけバッテリーが節約できるのか、使い方を紹介しながら調べてみることにしましょう。
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低電力モードの使い方
バッテリーを節約したいときには、いつでも手動でオンオフできます。
「設定」アプリの「バッテリー」を開き、「低電力モード」をオンにします。すると、ステータスバー右上の電池マークが黄色になります。
これで冒頭で紹介したメールのプッシュやアプリのバックグラウンド更新が自動的に抑制され、バッテリーが長持ちするようになります。
バッテリーが20%になると警告が出る
iPhoneを通常モードで使っているうちに、バッテリーが20%になると低電力モードを促すダイアログが表示されます。
ここで「低電力モード」をタップすれば、オンにできます。機内モードとは違って、ちゃんと通話もできるので、オンにしておくのがオススメです。
充電して80%に達すると自動的に解除される
低電力モードをオンにした状態でiPhoneを充電し、バッテリーが80%に達すると、自動的に通常モードに戻ります。
バッテリーが80%以上になると、低電力モードは自動的に解除され、通知が来ます。もう一度オンにするには、「設定」アプリから再びオンにすればOKです。
低電力モードではどれだけバッテリーが節約できるのか?
では、低電力モードにすることで、どれだけバッテリーが長持ちするのでしょうか?
Web上では「3時間」駆動時間が延びると言われていることが多いですが、実際に「Geekbench 3」のバッテリーベンチマークを行い、比較してみることにしました。
既に、テクノロジー系Webサイト「Touch Lab」でもiPhone 6と6 Plusによるテストが公開されていますが、ここではiPhone 6sでテストしました。
このテストは、満充電のバッテリーに負荷を与え、1%になるまでのスコアを計測するというものです。
結果は通常モードに比べて、バッテリースコアが「37%」アップしました。また、駆動時間は約「2時間」延びています。
仮に低電力モードによって「37%」前後バッテリー駆動時間が延びるとすれば、iPhone 6sの公式のバッテリー駆動時間をもとに計算すると、連続通話時間が14時間から「19時間18分」に、HDビデオ再生が11時間から「15時間」まで延びることになり、だいたい4〜5時間延びていることになります。
とはいえ、あくまでこれは目安です。
一日中通話している日などありえませんし、11時間ビデオを見続けている日もありません。スリープにしている時間だってそれなりにあるはずです。
それにこのテストは意図的にバッテリーに負荷を与え続けているので、当然日常的な使い方をもとにしているわけではありません。
低電力モード中はCPUの処理速度が下がる
ついでに「Geekbench」のCPUテストを行い、通常モードと低電力モードでは、CPUの処理速度にどれだけ違いが出るのかチェックしてみました。
通常モードに比べて、低電力モード中は、シングルコアで「41%」、マルチコアで「44%」もパフォーマンスが低下しているのが分かりました。他の機種でいえば、iPhone 5sと同じくらいのスコアになっています。
参考にしたTouch LabではiPhone 6&6 Plusでテストしていますが、同じように約4割の低下が見られていました。
確かに、低電力モード中はアプリの動作がじゃっかん鈍っているように感じますが、CPUの処理を抑えることでも、バッテリー駆動時間を延ばしているわけですね。
まとめ:普段からオンにしておくのがオススメ
以上の結果から、低電力モードをオンにしていると、CPUの処理速度が40%ほど落ち、バッテリー駆動時間が40%ほどアップするという結果になりました。
また、冒頭で紹介したように、メールの取得やアプリのバックグラウンド更新、視覚効果などが抑制されます。
とはいえ、日常的な使い方において、低電力モードをオンにしておいて、困ることはほとんどないのではないでしょうか? 3Dゲームを快適に遊びたいというときには差が出ると思いますが、元々CPUの速いiPhone 6以上であれば、メール、Web、SNS、電話などでCPU速度が低下して困ることはほとんどないのではないでしょうか。
バッテリーを長持ちさせたい方は、普段から低電力モードをオンにしておくと、いざという時にバッテリー残量がなくて困った、という事態を防げると思います。
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