Apple Musicでは、従来のiTunesライブラリに対して「iCloudミュージックライブラリ」という新しいライブラリを利用します。これは「iCloud」と付くように、音楽コンテンツをオンラインで管理できるライブラリです。
「iCloudミュージックライブラリ」を利用することで、iPhone・iPad・iPod touch・パソコン(iTunes)といった異なるデバイス間で、曲やプレイリストをワイヤレスで同期できるようになります。
Apple Musicでは数千曲が聴き放題になるため、iCloud経由で自動同期されるほうが、ライブラリの管理は圧倒的にラクになります。
ここでは、Apple Musicをはじめたばかりの人に向けて、「iCloudミュージックライブラリ」を利用した曲の同期方法について説明します。
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利用可能なデバイスは? 同期されるコンテンツの種類は?
まずはApple Musicが利用可能なデバイスを確認しましょう。
Apple Musicが利用可能なデバイス
- iPhone・iPad・iPod touchなどのiOSデバイス(iOS 8.4以降)
- Apple Watch(iPhoneから曲を同期して利用可能)
- Mac・Windows(iTunes 12.2以降)
- Android(Android 4.3以降)
- Apple TV(第4世代以降)
OSのバージョンが低いと利用できないので、アップデートしておきましょう。また、Apple Musicの利用開始がまだの人は、次の記事を参考にメンバーシップに参加して下さい。無料で3ヶ月利用できます。
次に、「iCloudミュージックライブラリ」経由で同期されるコンテンツを確認しましょう。
iCloudミュージックライブラリで同期されるコンテンツ
- My Music内のコンテンツ(iPhoneやiPadなど)
- iTunes内のコンテンツ(パソコン内の曲)
- iTunes Storeで購入したコンテンツ
各デバイスのライブラリ内にある曲、アルバム、プレリストが同期されると考えてOKです。
以下、具体的に設定方法を紹介していきます。
iPhone、iPad、パソコンなどのデバイスで同期設定を行う
まずは、手持ちのiPhone、iPad、iPod touch、パソコン(iTunes)などで設定を行いましょう。
あらかじめ「ミュージック」アプリ左上をタップし、Apple Musicを利用しているApple IDを入力してサインインしておきます(メンバーシップに参加中なら、すでにサインインしているはずですが、念のため)。
1.Apple Musicにサインインする
あらかじめ「ミュージック」アプリ左上をタップし、Apple Musicを利用しているApple IDを入力してサインインしておきます(メンバーシップに参加中なら、すでにサインインしているはずですが、念のため)。
2.「Apple Musicを表示」をオンにする
iOSデバイスでは、「設定」アプリで「ミュージック」を開き、「Apple Musicを表示」をオンにします。
3.「iCloudミュージックライブラリ」をオンにする
続いて同じ設定画面にある「iCloudミュージックライブラリ」をオンにします。これをオンにすると、従来iTunesライブラリで利用できた「Genius」が非表示になります。
4.同じ設定を他のデバイスでも行う
iPadやiPod touchなどでも同じように設定を済ませます。
「結合」か「置き換え」の選択肢が表示された場合は、とりあえず「結合」を選んでおくのがおすすめです。
5.iTunesの設定は注意が必要
パソコンのiTunesでも同じように、まずはApple Musicにサインインします。次に、メニューから「設定」を開き、「一般」タブで「Apple Musicを表示」と「iCloudミュージックライブラリ」の両方をオンにしますが、この時点でiTunes内の曲がiCloudにアップロードされるので、注意が必要です。
それまでの自分のライブラリが突然クラウドに上げられるわけですから、驚く方も多いと思います。曲がどのように扱われるのかについては、別記事で検証していますので気になる方は参考にしてください。
参考:Apple Music解約後にiTunesの楽曲データが消えてしまわないための知識と対処法
よく分からない方は、iTunesは設定しないでiOSデバイスだけで使うのもありです。もし、iTunesでも使ってみたいという方は、「とにかくバックアップを取る。iTunes内の曲は消さない」ということを念頭にお試しください。もともとあった曲を間違えて消去しない限り、あとでApple Musicを使わなくなったとしても、元に戻せます。
iCloudミュージックライブラリの同期が開始される
上記の設定を終えたデバイス間で、「iCloudミュージックライブラリ」内の曲、アルバム、プレリストが同期されます。1つ1つ見ていきましょう。
たとえば、iPhoneの「ミュージック」アプリで右下の「My Music」を開くと、ライブラリがアップデートされて、iTunesなどで管理していた曲、アルバム、プレリストが同期されるはずです。
同じように、iPadの「ミュージック」アプリで右下の「My Music」または「プレイリスト」を開くと、ライブラリがアップデートされて、iPhoneやiTunesとまったく同じコンテンツが表示されるはずです。
もちろん、パソコンでiTunesを開いてみると、まったく同じコンテンツが並んでいます。
これが「iCloudミュージックライブラリ」の効果です。同じ設定をしたデバイス間で、あらゆるライブラリをWi-Fi経由で自動的に同期してくれます。
※モバイルデータ通信を利用して同期することも可能ですが、パケット通信量を大幅に消費するため、おすすめできません。Wi-Fiを利用しましょう。設定は次の記事を参考にしてください。
どのデバイスから変更を加えてもライブラリは同じになる
各デバイスのライブラリは、iCloudを経由するため、一方のデバイスから追加したコンテンツは、即座に他のデバイスにも同期されます。
ここでは例として、iPhoneから追加したプレイリストが、どのように他のデバイスに追加されるのか紹介します。
1.たとえばiPhoneからプレイリストを追加する
「ミュージック」アプリの「For You」に表示されたおすすめのプレイリストを開き、「+」をタップします。
「My Music」の「プレイリスト」を開くと、先ほど追加したプレイリストが表示されました。
2.iPadなどにもプレイリストが同期される
手順1で追加したプレイリストは、iCloudを経由してiPadやiPod touchなど他のデバイスにも、ワイヤレスで同期されます。
3.iTunesにもプレイリストが同期される
パソコン(iTunes)も同様です。上部メニューで「プレイリスト」を開けば、最初にiPhoneから追加したプレイリストが同期されているはずです。
※iTunesでプレイリストが二重に同期される現象(バグ)がありましたが、現バージョンでは解消されているようです。もし、プレイリストが重複していた場合は、iTunes上で手動で削除したあと、iTunesを最新版にアップデートしてみてください。
まとめ
このように「iCloudミュージックライブラリ」をオンにすると、複数のデバイス間でApple Music上の曲、アルバム、プレイリストを簡単に同期できるようになります。もちろん、iTunes Storeで購入した曲やパソコンでリッピングしたCDなども同様です。
iTunes上の曲がアップロードされるのは落ち着かないかもしれませんが、使い慣れてくるとかなり便利です。
このブログでは、Apple Musicに関する使い方や知識について、総まとめしています。その他の使い方を知りたい方は、次の目次ページをご覧ください。
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